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2025/04/20
2025/04/11
おりものは女性の健康のバロメーターの一つ。日によって量や状態が変わるのは正常ですが、「匂いが気になる」と感じると不安になりますよね。この記事では、おりものの匂いの原因と対策について、産婦人科医の視点から詳しく解説します。
おりものは、腟の自浄作用を助ける大切な分泌物です。正常なおりものは、透明〜白っぽく、ほぼ無臭か、わずかに酸っぱい匂いがする程度。これは、腟内にいる「乳酸菌(ラクトバチルス)」が作り出す乳酸によって、腟内の環境が弱酸性に保たれているためです。しかし、普段と違う強い匂いを感じる場合は、何らかの原因があるかもしれません。
腟の自浄作用が低下し、雑菌が増えると細菌性腟症を引き起こすことがあります。特に「魚が腐ったような匂い」を感じる場合は、この可能性が高いです。
🔹 主な原因
・ストレスや疲れによる免疫低下
・過剰なデリケートゾーンの洗浄(腟内の乳酸菌が減る)
・エストロゲンの分泌低下
・性交渉による影響
🔹 対策
・腟を洗いすぎない(外陰部のみを優しく洗う)
・気になる場合は婦人科を受診し、抗菌薬の処方を受ける
腟カンジダは、カンジダ菌という真菌(カビの一種)が増えることで発生します。白くポロポロしたおりものが増え、外陰部のかゆみを伴うことが多いのが特徴です。
🔹 主な原因
・抗生物質の使用(腟内の乳酸菌が減る)
・ストレスや疲れ
・妊娠・糖尿病(免疫力低下)
・体を締め付ける下着や湿気のこもる環境
🔹 対策
・綿素材の下着を着用する
・通気性の良い下着を選ぶ
・腟カンジダは市販薬もありますが、再発しやすい場合は婦人科で適切な治療を受けるのが良いでしょう
トリコモナス原虫という寄生虫が原因の感染症で、悪臭のある泡状のおりものが特徴です。性交渉で感染することが多いですが、公衆浴場やタオルの共有で感染することもあります。
🔹 主な原因
・性的接触(パートナーからの感染)
・タオルや下着の共有
🔹 対策
・パートナーと一緒に治療を受ける(抗原虫薬を使用)
・タオルや下着を共用しない
ホルモンバランスの変化によって、おりものの匂いが強くなることがあります。特に生理前は、黄体ホルモンの影響でおりものが増え、こもったような匂いを感じることも。病的な意義はないので、ご自身が快適に過ごせるように工夫をしてみてください。
🔹 対策
・デリケートゾーンを清潔に保つ
・ナプキンやおりものシートをこまめに交換する
おりものに変化があると、性感染症(STI)を心配する方も多いでしょう。ただし、クラミジアや淋菌感染症は比較的頻度が高いものの、必ずしもおりものに変化が現れるわけではありません。もし性感染症の可能性が気になる場合は、はっきりと「性感染症の検査をしたい」と産婦人科医に伝えてください。
一般的に「おりものの検査」と言ったとき、クラミジアや淋菌の検査が含まれるとは限りません。クラミジアを調べたい場合は、「クラミジア検査をお願いします」と明確に伝えたうえで、おりものや尿を提出する必要があります。
新しい性行為の相手がいる、または、ご自身のパートナーに他の性行為の相手がいる、など、とても大事な情報です。しかし、私たち産婦人科医も、問診の大切さを十分理解しつつも、根掘り葉掘りプライベートなことを聞くのもどうかなぁ、と少し遠慮する気持ちがあるのも事実なので、必ずしもいつも積極的に性感染症の検査を行うわけではありません。「察してほしい」というのはナシです。心配なことは言葉にしましょう。
次のような症状がある場合は、婦人科を受診しましょう。
✔ 強い悪臭が続く(魚の腐ったような匂い、カビ臭いなど)
✔ おりものの色が黄緑・灰色・血が混ざる
✔ かゆみや痛みを伴う
✔ パートナーに症状がある
おりものの匂いが気になるときは、まず「普段のおりものと何が違うのか」を観察してみましょう。ちょっとした変化なら様子を見てもよいですが、強い悪臭やかゆみを伴う場合は、早めに婦人科を受診することをおすすめします。
婦人科は「異常がなかったら恥ずかしい」という場所ではなく、「健康を守るための相談先」です。気になることがあれば、遠慮せずに相談してくださいね。異常がないことを確認することも、大事な健康管理です。
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