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2025/04/20
2025/05/10
こんにちは。産婦人科医の錢瓊毓(せん けいいく)です。
今回は「淋菌の咽頭炎」についてお話しします。淋菌と聞くと「下半身の病気」というイメージがあるかもしれませんが、実はのど(咽頭)にも感染することがあります。淋菌の咽頭炎は自覚症状が乏しいことも多く、気づかないうちに感染が広がってしまうこともあります。この記事では、淋菌の咽頭炎の原因や症状、検査、治療法についてわかりやすく説明します。
淋菌の咽頭炎は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae) という細菌がのどに感染することで起こります。淋菌は性感染症の一種で、主に性行為(オーラルセックスを含む)を通じて感染します。のどに感染した場合でも、多くの人は症状が軽いか、まったく症状が現れないことがあります。
淋菌が咽頭に感染する主な経路は以下のとおりです:
性器や直腸への感染よりも、オーラルセックスによる咽頭への感染が増えていると報告されています。キスだけで感染することは稀なのですが、キスだけで感染したケースも診たことがあるので、症状があるときは特に、淋菌感染の可能性を少し念頭に入れて行動をした方が良いと思います。
淋菌の咽頭炎は症状がないことが多いため、感染に気づかないケースが多くあります。ただし、以下のような症状が出ることもあります:
症状が風邪や咽頭炎と似ているため、見逃されやすいことが特徴です。
淋菌の咽頭炎の検査には以下の方法があります:
症状がなくても、リスクのある性行動があった場合には、検査を受けることをおすすめします。
のどの痛みや咳がある場合、最初に淋菌の咽頭炎を疑うことは一般的ではありません。のどの症状があるからと言って、よくある原因を無視して一足飛びに「淋菌感染かも!」と慌てる必要はありません。
特に、オーラルセックスの経験がある、パートナーが性感染症と診断されたなどの心当たりがある場合は、積極的に医師に伝えてください。
➡ 「オーラルセックスの経験があります」
➡ 「パートナーが性感染症だったかもしれません」
といった情報を伝えることで、早期診断・早期治療につながります。性感染症は自分から申告しにくいかもしれませんが、早めに医師に伝えることが重要です(←これがこの記事で一番お伝えしたいことです!)。
診断を受けたら治療しましょう。淋菌感染症は、放置しても自然治癒する病気ではありません。
淋菌の咽頭炎は抗生物質で治療します。ただし、近年は薬剤耐性の問題もあり、治療が難しいケースも増えています。そのため、治療後は必ず治癒を確認する検査を受けることが重要です。
また、治療中は性行為を行わないでください。治癒を確認するまでは、性行為やそれに類似する行為は、パートナーと協力して控えるようにしましょう。
性感染症全般に言えることですが、淋菌はパートナーにも感染している可能性があるため、パートナーも検査・治療を受ける必要があります。パートナーが未治療の場合、再感染してしまうことがあります。
淋菌の咽頭炎を防ぐためには、以下のことが有効です:
淋菌の咽頭炎は自覚症状が乏しいため、知らないうちに感染を広げてしまう可能性があります。のどの痛みや腫れが続く場合、またはリスクのある行動をとった後は、早めに検査を受けることが大切です。
特に、治療を受けても症状がなかなか改善しない場合、性感染症の可能性も視野に入れることが重要です。性感染症のリスクがあると感じた場合は、自分から医師に伝えることで、適切な検査と治療を受けることができます。
芦屋ウィメンズクリニックでは、性感染症の検査や治療に対応しています。英語・中国語にも対応可能です。予約はオンラインで受け付けていますので、お気軽にご利用ください。
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