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2025/03/08
2025/02/17
「子宮頸がん」と聞くと、どこか遠い話のように感じるかもしれません。でも実は、20代・30代の女性にも発症する可能性がある病気です。そして、このがんは早く見つけることで「子宮を守る」ことができます。今日は、なぜ子宮頸がん検診が必要なのかを、わかりやすくお伝えします。
がんの早期発見・早期治療が大切なのは、どのがんでも同じです。早く見つけて治療することで、命を守ります。しかし、子宮頸がんの場合、もう一つ大きなポイントがあります。それは「子宮を守ることができるかどうか」です。
進行した子宮頸がんの治療では、子宮を全部摘出しなければなりません。でも、検診で早期発見できれば、子宮を温存しながら治療することが可能です。子宮がなくなったら妊娠はできません。なので、特に、これから妊娠・出産をするかもしれない女性にとっては、子宮頸がん検診がとても大切になります。
子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんです。その原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスへの感染です。HPVはありふれたウイルスで、多くの人が生涯に一度は感染すると言われていますが、その一部が長く残ると細胞に変化を起こし、数年〜十数年かけてがんになることがあります。
子宮頸がんは、がんの中でも比較的若い世代で発症しやすく、20代・30代で見つかるケースも少なくありません。
子宮頸がん検診では、がんそのものだけでなく、がんになる前の「異形成(前がん病変)」を発見できます。
異形成の段階で見つかれば、簡単な処置で治療でき、子宮を残すことができます。しかし、異形成を放置するとがんに進行するリスクが高まり、進行がんになると、子宮の一部または全部を摘出しなければならないこともあります。
つまり、検診を受けることで「子宮を守れる可能性」が高くなるのです。
子宮頸がんの初期や異形成には、症状がありません。痛みもなく、生理も普通にくるため、自覚症状だけで気づくのは難しいのです。「体調が悪くないから大丈夫」「若いからまだ平気」と思っていると、気づいたときには進行していることもあります。実際、症状が出る頃には、すでに治療が大変になっているケースもあります。だからこそ、症状がないうちに検診を受けることが大切なのです。
ご自身のこれからの人生がどんな展開になるのかは、誰にもわかりません。こうあって欲しいと願っていても、思い通りにならないことはたくさんあるでしょう。ただ、現時点で確信しているわけでなくても、「いつか妊娠・出産をするかもしれないな」と思っているのなら、子宮を健康に保つことはとても重要です。
定期的に検診を受けていれば、子宮頸がんを早く見つけ、必要最小限の治療で済ませることができます。また、HPVワクチンを接種することで、将来的に子宮頸がんになるリスクを大きく下げることができます。
「妊娠を考えたときに調べればいい」と思うかもしれませんが、子宮頸がんはゆっくり進行するため、異形成の段階で発見できれば身体への負担の少ない治療が可能です。早めの検診が、未来の選択肢を守ることにつながります。
子宮を守ることは、あなたの未来の選択肢を守ることでもあります。
子宮頸がん検診は、痛みも少なく、短時間で終わるシンプルな検査です。それだけで、がんになるリスクを大きく減らし、必要以上に子宮を失うことを防ぐことができます。
「まだ大丈夫」と思わずに、未来の自分のために、ぜひ定期的な検診を受けてください。あなたの大切な体を、しっかり守っていきましょう。
当院は、大阪からも神戸からもアクセス良好なJR芦屋駅から徒歩3分の場所にあります。芦屋市在住の方であれば、2年に一度芦屋市が費用補助する子宮頸がん検診を当院で受けることができます。芦屋市以外にお住まいの方は、自費検査になります。受診予約はLINEが便利です。芦屋ウィメンズクリニックでお待ちしています。