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ライフステージと健康

2025/10/28

生理来ない・・・閉経?|婦人科に相談するタイミングとは

こんにちは。産婦人科医の錢 瓊毓(せん けいいく)です。
今日は、閉経を迎える前の「生理の変化」についてお話しします。

「閉経」と聞くと、ある日突然ピタッと生理が止まると思われる方も少なくありません。けれど実際は、数年をかけて体が少しずつ変化していくのが自然な流れです。その過程で生理のリズムが乱れたり、出血の仕方が変わったりします。

ただ、「変化なのか異常なのか」の線引きが分からず、不安になる方がとても多いんです。今日は閉経前に起こりやすい生理の揺らぎを整理しながら、「これは一度婦人科に相談してほしい」というサインをお伝えします。

閉経前によくある生理の変化

まず知っていただきたいのは、「生理が変わること自体は自然なこと」だという点です。卵巣の働きが少しずつ弱まっていく過程で、女性ホルモンの分泌が不安定になります。その結果、次のような変化がよく見られます。

  • 周期の乱れ:28日きっちりだったのが、24日で来たり40日以上空いたり。
  • 出血量の増減:以前より多くなったり、逆に少なくなったり。
  • 生理日数の変化:3日で終わることもあれば、8日ほど続くことも。
  • 不正出血:排卵の前後や生理の合間に少量の出血がある。

これらは更年期の入り口によくある自然な揺らぎです。体が新しいリズムに移行していくサインとも言えます。

受診をおすすめしたい「体からのサイン」

一方で、「自然な変化」とは言い切れず、一度は受診していただきたいケースもあります。病名を特定することが目的ではなく、「安心するため」に受診してほしいサインです。

  • 2週間以上続く生理
  • 3か月以上まったく生理が来ない
  • 夜用ナプキンが1時間もたないほどの大量出血
  • 血の塊が何度も出る
  • 10日以上ダラダラ出血が続く
  • 性交後の出血や、周期に関係なく何度も出血する
  • めまい・息切れ・強い倦怠感などの貧血症状
  • 40代前半で急に生理が完全に止まる

こうした場合、体から「一度チェックしてね」という合図が出ていると考えてください。

婦人科に相談する意味

婦人科を受診するのは、必ずしも「何か病気があるから」ではありません。
「この変化は年齢のせいなのか、放っておいていいのか」――その答えを一緒に確認する場だと思っていただければ大丈夫です。

受診の際には、血液検査や超音波検査などで今の体の状態を確認できます。異常がなければそれで安心できますし、必要があれば早めのケアにつなげられます。

何より「不安をひとりで抱え込まないこと」が大切です。

受診のときに役立つ工夫

診察を受けるときにおすすめなのが、気になる変化をメモして持参することです。

  • 生理が始まった日
  • 出血がどのくらいの量だったか
  • 何日続いたか
  • 不正出血があった日

こうしたシンプルな記録で十分です。医師にとってはとても大切な情報になり、診察もスムーズに進みます。何より、ご自身でも体のリズムを客観的に把握できるようになります。

まとめ

閉経前の生理は、誰にでも起こる自然な変化のひとつです。周期や量に揺らぎが出るのは体が新しい段階に向かっている証拠。ただし、出血が長引いたり極端に多くなったり、不正出血が繰り返されるときは、体が「ちょっと相談してね」と知らせてくれているのかもしれません。

不安に思ったら、どうぞ気軽に婦人科を訪ねてみてください。そのときに気になる変化を簡単にメモして持ってきていただけると、とても役立ちます。

小さな記録が大きな安心につながります。どうぞご自身の体の声に耳を傾けながら、安心して次のステージを迎えてください。

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