「普通」の生理痛って? | 芦屋ウィメンズクリニック | 芦屋市の婦人科
予約する お問合せ 予約

診療時間OFFICE HOURS

日祝
10:00 ~
13:00
15:00 ~
19:00

△土曜日は、10:00~17:00まで。
ただし、土曜13:00以降は完全予約制。
※受付は診療時間終了の30分前までとなります。

アクセスACCESS

〒659-0092兵庫県芦屋市大原町5-19 芦屋大原町医療ビル 4F
Google map
ライフステージと健康

2025/01/26

「普通」の生理痛って?

生理痛は多くの女性が経験するものですが、その痛みが「普通の範囲」かどうか分からずに悩む方も多いです。基本的に、鎮痛剤を必要とする生理痛は「普通」とは言えません。何かしらの病気が隠れている可能性があります。特に、日常生活に支障が出るほどの痛みや、鎮痛剤があまり効かない場合は、子宮内膜症という病気が関係している可能性があります。ここでは、生理痛と子宮内膜症の関係、そして無治療で経過することで妊娠に与える影響について説明します。

子宮内膜症とは?

子宮内膜症は、本来は子宮内にあるべき子宮内膜組織が、卵巣や腹膜などの子宮外の場所で増殖する病気です。この増殖した組織は、生理周期に合わせて出血しますが、体外に排出されないために炎症や癒着を引き起こします。その結果、強い痛みや不快感が生じることがあります。

子宮内膜症の主な症状

以下のような症状がある場合、子宮内膜症の可能性があります:

  • 強い生理痛
    日常生活に支障が出る程の痛み、または鎮痛剤が効きにくい痛みがある。
  • 慢性的な骨盤痛
    生理以外の時期でも下腹部が痛むことがある。
  • 排便時や性交時の痛み
    特定のシチュエーションで痛みを感じる。
  • 生理の出血量が多い
    経血量が異常に多く、ナプキンを頻繁に替えなければならない。
  • 不妊症
    タイミングは合っているはずなのに妊娠しない。

子宮内膜症と妊娠

子宮内膜症は月経がある限りは徐々に進行する性質があり、骨盤内の炎症によって卵巣や卵管の周囲が癒着してしまうことや、卵巣や卵管および子宮内膜の機能が低下することで、妊娠しにくくなることがあります。しかし、早期に診断を行い適切な治療と管理を受けることで、こうしたリスクを抑えることができます。妊娠を希望する時期に合わせた管理を行うので、特に将来妊娠を考えている方は、早期の受診が重要です。

生理痛が普通でないサイン

以下のような状況に該当する場合、婦人科受診を検討してください:

  1. 生活に支障をきたす痛みがある
    • 生理のたびに学校や仕事を休まざるを得ない。または、著しく作業効率が下がる。
    • 痛みで眠れないことがある。
  2. 鎮痛剤が効かない、または毎回多量に必要になる
    • 痛み止めを飲んでも痛みがあまり改善しない。
    • 痛み止めを一日に複数回使う必要がある。
  3. 痛みが年々ひどくなっている
    • 年月とともに痛みが増している。
  4. 生理以外の時期でも下腹部が痛む
    • 生理周期に関係なく、慢性的な痛みを感じる。

未来の健康のために一歩踏み出そう

子宮内膜症による生理痛や妊娠への影響は、早めの診断と適切な対応で軽減できます。「これは普通の痛みだから」と我慢せず、気になる症状があれば専門医に相談してください。早期の受診が、未来の健康や選択肢を守る大切な一歩になります。

芦屋ウィメンズクリニックからのメッセージ

芦屋ウィメンズクリニックでは、患者様の「今」だけを診るのではなく、一人ひとりのキャリアや人生観などの「未来」もお聞きしながら、最適な治療のタイミングと方法を一緒に考えていきます。生理痛で痛み止めを飲んでいる場合は、ぜひ受診してください。来院困難な場合には、まずはオンライン診療でお話を伺うこともできるので、お問い合わせください。

オンライン診療オンライン診療 友だち登録友だち登録