子宮鏡手術について知っておきたいこと...
2024/11/17
2024/10/29
子宮内膜症の症状や原因、診断方法について、子宮内膜症の基本的な情報をわかりやすく説明します。子宮内膜症についての理解を深め、この病気にどう向き合うべきかの参考にしてください。
子宮内膜症は、子宮の内腔に存在するはずの内膜組織が、子宮の外側で増殖して炎症や出血を起こす病気です。骨盤内に発生する頻度が高いものですが、腸管や膀胱、臍、鼠径部、横隔膜、胸膜など、体の様々な部位にも現れることがあります。子宮内膜症は良性の疾患ですが、子宮外で増殖した内膜組織が炎症を引き起こし、痛みや不妊症などの原因になります。
エストロゲンというホルモンに依存して進行するこの病気は、初経~閉経までの生殖可能年齢の女性に多く見られますが、まれに初経前に診断されたり、閉経後の女性の卵巣がんの原因になることもあります。
エストロゲンは、通常、子宮内膜の成長を促す役割を持っています。エストロゲンの影響で子宮内膜が厚くなり、妊娠が可能な状態になります。しかし、子宮内膜症では、このエストロゲンが子宮以外の部位に移動した内膜組織にも同様の影響を与えます。
子宮の外へ移動した内膜組織は、エストロゲンの影響を受けて増殖し、炎症を引き起こしたり、他の臓器や組織に癒着することがあります。その結果、痛みや不妊などの症状が現れるのです。
簡単に言うと、エストロゲンが子宮内膜症の組織の成長を促進し、病気の進行を助長する役割を果たしているということです。そのため、エストロゲンの影響を抑える治療が子宮内膜症の治療に効果的とされています。治療については別の記事で説明しますね。
子宮内膜症の症状は多様で、以下のようなものがあります:
子宮内膜症は以下の方法を用いて診断を行います:
子宮内膜症はエストロゲンの影響により進行する病気であるため、年齢とともに悪化する傾向にありますが、すべてのケースで進行するわけではありません。子宮内膜症の病状は個人によって異なります。一部の人は病気が進行せず安定した状態を保つこともありますが、どのような方が進行して、どのような方が進行しないのか、その原因は分かっていません。
一方でこれまでのデータによると、子宮内膜症の 診断後に、治療しなかった女性の29〜45%で病気の進行が見られたという報告があります。
子宮内膜症は進行する可能性のある病気であり、重症化すると様々な痛みや不妊症の原因となりますが、正しく理解し適切な対応を行えば怖い病気ではありません。
芦屋ウィメンズクリニックでは、患者様の「今」だけを診るのではなく、一人ひとりのキャリアや人生観などの「未来」もお聞きしながら、最適な治療のタイミングと方法を一緒に考えていきます。気になる症状がある場合は、ぜひ気軽に受診してください。来院が難しい場合には、まずはオンライン診療でお話を伺うこともできますので、お問い合わせくださいね。