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ライフステージと健康

2025/03/08

【HPVワクチン接種ガイド】スケジュールと途中中断時の対処法を解説

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんを予防するために重要なワクチンです。適切なスケジュールで接種することで、より高い予防効果が期待できます。しかし、さまざまな理由で途中で接種が止まってしまった場合、どのように再開すればよいか分からない方も多いかと思います。今回は、HPVワクチンの標準的な接種スケジュールと、スケジュールから逸脱した場合の対応について詳しく説明します。

HPVワクチンの標準的な接種スケジュール

日本では、HPVワクチンとして以下の3種類が使用されています。

  • 2価ワクチン(サーバリックス):HPV16型・18型に対応
  • 4価ワクチン(ガーダシル):HPV6型・11型・16型・18型に対応
  • 9価ワクチン(シルガード9):HPV6型・11型・16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型に対応

通常の接種スケジュールは以下の通りです。

ワクチン種類接種回数1回目2回目3回目
2価(サーバリックス)3回0か月1か月後6か月後
4価(ガーダシル)3回0か月2か月後6か月後
9価(シルガード9)3回(15歳未満は2回)0か月2か月後(3回接種の場合)6か月後

15歳未満の場合、9価ワクチンは2回接種(0か月・6か月)で完了できますが、それ以上の年齢では3回接種が必要です。

途中で接種を中断してしまった場合の対応

HPVワクチンは、一度スケジュールから遅れてしまっても 最初からやり直す必要はありません。 途中で止まってしまった場合は、できるだけ早めに残りの接種を受けることが重要です。

以下のケースに該当する方は、すぐに接種を再開しましょう。

  • 2回目を忘れていた → できるだけ早く2回目を接種し、3回目も適切な間隔(1回目から6か月後)をあけて接種。
  • 3回目を忘れていた → 1回目から6か月以上経っていても、早めに3回目を接種すれば問題なし。
  • 1回しか受けていない → 途中からでも2回目・3回目を受ければ、十分な免疫を得ることが可能。

また、日本国内では現在シルガード9が主流となっており、サーバリックスやガーダシルを取り扱っている医療機関は限られています。しかし、1回目をガーダシルで接種した場合でも、その後の2回をシルガード9で接種することが可能です。ワクチンの種類について不安がある方は、医師に相談してください。

キャッチアップ接種の対象者の方へ

現在、日本では キャッチアップ接種 が実施されています。これは、定期接種の機会を逃してしまった女性を対象に、無料でHPVワクチンを受けられる制度です。

以下の全ての条件を満たす方が対象者となります:

  • 1997年度~2008年度生まれ(1997年4月2日~2009年4月1日生まれ)の女性
  • 過去にHPVワクチンを 1回も受けていない、または途中までしか受けていない
  • 2024年4月~2025年3月末までにHPVワクチンを1回以上接種している方

キャッチアップ接種を受けるには?

  1. 住んでいる自治体のHPを確認 → HPVワクチン接種の実施医療機関リストが掲載されていることが多いです。
  2. 接種可能な医療機関を受診 → 「キャッチアップ接種を希望」と伝えるとスムーズです。
  3. 早めに接種スケジュールを決める → キャッチアップ接種の期限が迫っています。早めの予約を。

キャッチアップ接種は今年度(2025/3/31まで)で終了となるので、お急ぎくださいキャッチアップ接種期間中(※)に1回でも受けている方は、残りを2026/3/31までは公費で受けられます。2回目を打たずに過ごしている方、ぜひ来年3月末までにワクチン接種の続きを終わらせましょう。
※キャッチアップ接種期間は、2022/4/1-2025/3/31までです。

まとめ

HPVワクチンは、接種スケジュールが遅れても 最初からやり直す必要はなく、途中から再開可能 です。できるだけ早く残りの接種を終え、しっかりと免疫をつけましょう。

また、キャッチアップ接種の対象者は、2025年3月末までの期限があるため、早めに接種スケジュールを立てることが重要 です。

芦屋ウィメンズクリニックでは、HPVワクチンの接種を行っております。スケジュールの相談やワクチンの種類についてのご質問がある方は、お気軽にご相談ください。

自分の未来の健康を守るために、ぜひHPVワクチンの接種を検討してください。

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