
【HPVワクチン接種ガイド】スケジュールと途中中断時の対処法を解説...
2025/03/08
2025/03/08
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんを予防するために重要なワクチンです。適切なスケジュールで接種することで、より高い予防効果が期待できます。しかし、さまざまな理由で途中で接種が止まってしまった場合、どのように再開すればよいか分からない方も多いかと思います。今回は、HPVワクチンの標準的な接種スケジュールと、スケジュールから逸脱した場合の対応について詳しく説明します。
日本では、HPVワクチンとして以下の3種類が使用されています。
通常の接種スケジュールは以下の通りです。
ワクチン種類 | 接種回数 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|---|
2価(サーバリックス) | 3回 | 0か月 | 1か月後 | 6か月後 |
4価(ガーダシル) | 3回 | 0か月 | 2か月後 | 6か月後 |
9価(シルガード9) | 3回(15歳未満は2回) | 0か月 | 2か月後(3回接種の場合) | 6か月後 |
15歳未満の場合、9価ワクチンは2回接種(0か月・6か月)で完了できますが、それ以上の年齢では3回接種が必要です。
HPVワクチンは、一度スケジュールから遅れてしまっても 最初からやり直す必要はありません。 途中で止まってしまった場合は、できるだけ早めに残りの接種を受けることが重要です。
以下のケースに該当する方は、すぐに接種を再開しましょう。
また、日本国内では現在シルガード9が主流となっており、サーバリックスやガーダシルを取り扱っている医療機関は限られています。しかし、1回目をガーダシルで接種した場合でも、その後の2回をシルガード9で接種することが可能です。ワクチンの種類について不安がある方は、医師に相談してください。
現在、日本では キャッチアップ接種 が実施されています。これは、定期接種の機会を逃してしまった女性を対象に、無料でHPVワクチンを受けられる制度です。
以下の全ての条件を満たす方が対象者となります:
キャッチアップ接種は今年度(2025/3/31まで)で終了となるので、お急ぎください。キャッチアップ接種期間中(※)に1回でも受けている方は、残りを2026/3/31までは公費で受けられます。2回目を打たずに過ごしている方、ぜひ来年3月末までにワクチン接種の続きを終わらせましょう。
※キャッチアップ接種期間は、2022/4/1-2025/3/31までです。
HPVワクチンは、接種スケジュールが遅れても 最初からやり直す必要はなく、途中から再開可能 です。できるだけ早く残りの接種を終え、しっかりと免疫をつけましょう。
また、キャッチアップ接種の対象者は、2025年3月末までの期限があるため、早めに接種スケジュールを立てることが重要 です。
芦屋ウィメンズクリニックでは、HPVワクチンの接種を行っております。スケジュールの相談やワクチンの種類についてのご質問がある方は、お気軽にご相談ください。
自分の未来の健康を守るために、ぜひHPVワクチンの接種を検討してください。