子宮鏡手術について知っておきたいこと | 芦屋ウィメンズクリニック | 芦屋市の婦人科
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子宮筋腫のこと

2024/11/17

子宮鏡手術について知っておきたいこと

こんにちは。院長の錢 鴻武(せん こうぶ)です。
本日は、当院では日帰りでも行える「子宮鏡手術」をご紹介いたします。

子宮鏡手術は体への負担が比較的少なく、日帰りまたは短期間の入院で行える手術方法です。ここでは、子宮鏡手術の流れやメリット、注意点について解説します。子宮鏡手術に対する理解を深め、子宮鏡手術がみなさまの治療の選択肢の一つとなれば、うれしく思います。

子宮鏡手術とは?

子宮鏡手術とは、「子宮鏡」と呼ばれる細いカメラを使って子宮の内部を直接観察し、子宮内にできた病変を取り除く手術です。おなかを切ることなく、腟から器具を挿入して行うため、術後の痛みもほとんどなく、体への負担も軽い手術です。主に、以下の疾患に対して行われます:

  • 粘膜下子宮筋腫:子宮の内腔に顔を出している子宮筋腫。しばしば、月経時の出血量が増える原因となり、貧血を引き起こすことがあります。また、不妊症の原因になることもあります。
  • 子宮内膜ポリープ:子宮内膜より発生するポリープです。ほとんどの場合は良性で、症状がない場合も多いのですが、不正出血や不妊症の原因になることがあります。

日常生活に支障が出る症状(過多月経や月経痛、不正出血など)や、不妊の悩みを抱えている場合は、手術をお勧めします。

子宮鏡手術のメリット

子宮鏡手術の利点として、以下のことが挙げられます。

  • 体への負担が少ない:腟から器具を挿入して行うため、おなかを切る必要がなく、術後の回復も早いです。
  • 日帰りまたは短期間の入院で行える:子宮内膜ポリープや2㎝程度までの粘膜下筋腫ならば、局所麻酔での日帰り手術が可能です。それ以上のものは、脊椎麻酔や全身麻酔が必要なため、連携医療機関に入院していただきますが、ほとんどの場合一泊二日程度です。日帰り手術であれば、翌日から通常の生活に戻れます。

子宮鏡手術の流れ

当院での日帰り手術の場合

  • 手術前の準備:子宮内をカメラで観察しながら手術を行うため、月経のサイクルに合わせる必要があります。手術の日程が決まったら、月経の始まりに合わせてホルモン剤の内服を開始し、手術の前日まで服用していただきます。手術の前日には、子宮の出口を柔らかくする薬も内服していただきます。
  • 手術当日:食事は手術予定時刻の6時間前まで、水分は2時間前までお取りいただけます。
    子宮頸部の周りに局所麻酔薬を注入し、子宮鏡を腟から挿入します。不安が強い場合は、静脈麻酔を併用して寝ていただくことも可能です。子宮内部を観察しながら、専用の器具でポリープや筋腫を切り取ります。
  • 所要時間:病変の大きさにもよりますが、手術のセッティングから手術終了まで通常30分から1時間程度要しますが、実際の手術時間はほとんどの場合10分以内です。
  • 術後:院内で1~2時間程度状態観察を行った上で、ご帰宅いただきます。

入院手術の場合

  • 手術前の準備:日帰り手術と同じように、お薬を内服していただきます。
  • 手術当日:麻酔の方法によって、絶飲食の時間が変わります。食事は、全身麻酔の場合は前日の夜まで、脊椎麻酔の場合は当日朝7時までとなります。水分は当日の朝9時までお取りいただけます。
    手術当日の朝に入院し、午後に手術を行います。全身麻酔または脊椎麻酔を行い、子宮鏡を腟から挿入します。子宮内部を観察しながら、電気メスや専用の器具でポリープや筋腫を切り取ります。
  • 所要時間:病変の大きさで手術時間は変わります。小さなものならば、30分から1時間程度、大きなものだと2時間程度要することもあります。
  • 術後:手術当日は入院にて状態を観察し、ほとんどの方は翌日に退院します。

術後のケアと注意点

術後は以下のことに注意が必要です。

  • 術後の経過:手術後、軽い出血や痛みを感じる場合がありますが、これは一般的な症状であり、数日で収まります。
  • 日常生活への復帰:ほとんどの場合、翌日から通常どおりの生活が可能です。
  • 術後の通院:手術から1~2週間後に、外来で術後の状態観察と病理検査の結果をお伝えします。その後は、月経が数回来た後(おおむね術後3か月)に来院いただき、月経に伴う症状や不正出血が改善してたかどうかを確認します。

最後に

婦人科の治療に不安や疑問を抱えている方は少なくありません。子宮鏡手術は、症状を軽減し、生活の質を向上させるための一つの選択肢です。手術を検討している方は、一度専門医に相談してみることをお勧めします。個々の症状やライフスタイルに合わせた治療法が見つかるはずです。

芦屋ウィメンズクリニックでのサポート

芦屋ウィメンズクリニックでは、患者様の「今」だけを診るのではなく、一人ひとりのキャリアや人生観などの「未来」もお聞きしながら、最適な治療のタイミングと方法を一緒に考えていきます。

当院では、従来よりも径の細い子宮鏡を使用しており、日帰りで子宮鏡手術を行うことができます。子宮内膜ポリープや粘膜下子宮筋腫の治療法について悩んでいる場合は、ぜひ受診してください。来院困難な場合には、まずはオンライン診療でお話を伺うこともできるので、お問い合わせください。

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