加齢や分娩などによって骨盤内臓器が下方に移動・脱出する疾患。

様々な治療方法があり、医師としっかり相談することがおすすめ。

女性の骨盤内臓器は、膀胱・子宮・直腸の順に並んでおり、骨盤の一番下（骨盤底）は様々な筋肉や靭帯（骨盤底筋群）によって覆われています。子宮や膀胱を支えている骨盤底筋群が加齢や分娩などで弱くなり、その結果、骨盤内の臓器が正常な位置から下方に移動・脱出します。これを骨盤臓器脱といいます。骨盤臓器脱の治療方法には、生活指導・骨盤底筋訓練・ペッサリー挿入・手術があります。生活指導や骨盤底筋訓練は、専門家の指導の下に行うことが大切なので、当院では、希望する方には信頼できる専門家や専門施設を紹介します。

必要時に装着するペッサリーの自己着脱の方法も指導。

また、手術を回避する手段として、ペッサリーの自己着脱を推奨しています。眼鏡や入れ歯のように、ペッサリーも自分の意思で必要時に装着し、不要時には外すことができます。当院の看護師が自己着脱の方法を指導できますので、気軽にご相談ください。

当院長は日本女性骨盤医学会より専門医資格の認定を受けています。

手術は、腟式（お腹を切らない）または腹腔鏡で行います。重症例にはメッシュという網状の人工物を使用することもあり、病状に合わせて術式を選択する必要のある専門性の高い分野です。当院院長は日本女性骨盤底医学会より専門医資格の認定を受けており、提携医療機関にて出張手術を行っています。再発予防のためには、術後の生活習慣の改善も重要です。

advice

骨盤臓器脱の治療は、再発も含めて手術計画を立て、手術を選択するかどうかを患者様ご本人と一緒に考えて行きます。個々の病状とニーズに合う治療法を提案しますので、まずは一度ご相談ください。